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大学の公開講座でタブラを演奏したお話

こんにちは、ちょうろぎです。今回の日記はタブラ活動の記録です。
もともとFacebookに載せるつもりで書いていたのですが、途中まで作った状態でしばらく放置していたらあっというまに数ヶ月経ってしまい、なんとなく載せるタイミングを逃してしまいました。ということで、リアルタイムとは一切無縁のこのブログにひっそりアップしておきます。

 

2018年6月16日(土)、明治大学リバティアカデミーで開催されたオープン講座『世界の民族音楽を聴く-第2講-「ムガル帝国の皇帝を魅了した北インド古典音楽の世界」レクチャー&コンサート』にて、講師であるバンスリ奏者の寺原太郎さんの伴奏でタブラを演奏いたしました。

 

講座は全部で2時間30分(途中休憩15分)、前半は北インド古典音楽の歴史や音楽のしくみのおはなし、後半に演奏を交えながらご紹介という構成で、私は前半は受講者のひとりとして席でお話を聴き、後半はゲストとしてステージに上がりタブラのちょっとした楽器紹介と、演奏をさせてもらいました。100名を超える受講者の方々の前で話したり演奏したりするのは初めての経験でめっちゃくちゃ緊張しましたが、とっても楽しかったです!

 

もともと今回のお話は寺原さんのTwitterでの告知を見て「わーい受講しよ!」と嬉々として申込みをし、その勢いで寺原さんに「行きますー!」とご連絡したら「ならいっそタブラ叩いてもらおうかな?」と返信を頂いたのがきっかけでした。仕事帰りの電車の中で衝撃のあまり喉からヒュッと音が出たのを覚えています。

↓その時のツイート

「うわ〜〜〜〜!日本の北インド古典音楽界の第一線で活躍されていて今まで幾度となく観に(聴きに)行った寺原さんのステージにご一緒させてもらえるなんて、わあーなんだかもう夢のよう・・・いや、しかし冷静に考えると、おっおおおおぼぼぼぼ恐れ多い]w#&*@vlz%'#$(動揺中)」というのが返信を読んだ瞬間の正直な感想でした。もうビビり全開。

 

このあと「心が落ち着かないから走ってくる!」とつぶやいて近所のジムで30分ばかしランニングをしていました。すべてが終わったいま、改めて振りかえると当時の動揺っぷりがにじみ出ていて面白い(←他人事)

 

こうして受講者からまさかのゲスト出演者へとジョブチェンジが確定したのですが、「レジュメに追加するのでプロフィールをください」とのご連絡をいただき「どうしよう、こういう活動を普段しないから自己紹介文のテンプレがねぇ!」とウンウン考えること一時間。

 

できた。

 

とにかく民族音楽と楽器が好きなことが伝わればいいか、と簡潔にまとめようとした結果自分のとっちらかった趣味の紹介からスタートしました。大学生になるまでにピアノとクラリネットとクラシックギターをそれぞれ習っていた時代もありましたが混沌ぷりが増すだけなので、割愛。

 

ちなみにギターは現在休眠状態(しかし当時の癖で今でも右手の爪を伸ばしてしまう)、ティンホイッスルはときどき吹いて遊んでいます。ピアノは曲の演奏はできませんが、曲を耳コピする際の音取りや他の楽器を練習する際の補助に活躍中。そしてクラリネットは当時の腹筋がすべて脂肪に転生したので吹きたくても吹けません。哀しいのう…

 

話は戻りまして本番前、寺原太郎さんと一緒に何度か打ち合わせ&練習をしました。わあ、いつもライブで客席から見ていた寺原さんが私の目の前でバンスリ吹いていらっしゃる、わあ・・・(夢心地で霞む視界)。そして、やりたくなかったけど思いつく限りの失敗をいっぱいしてきました。これが現実か!

 

失敗の詳細。1拍目がわからなくて路頭に迷う、タブラソロを振られていないのに勝手に「いいのかな?」と思い込みソロを始める(いいのかな?じゃねぇー!!!)、本来のスピードの2倍の速さ/遅さで叩く、16拍子なのに7拍子を演奏する(事前に7拍子ばっか練習していたら逆にそれしか叩けなくなった)などなど。

 

っっっはーーーーー!!!お恥ずかしいぃー!!!!!

 

さんざご迷惑をおかけしてしまったのですが、今までの経験から「練習でめっためたに失敗しまくると本番での失敗が激減する」という自分ジンクスがありまして、へこむ気持ちもある一方で「これで本番では大きな失敗はしないな」と思いすこし緊張がほぐれました。実際、本番では講座の進行を止めるようなレベルの失敗はしなかったので本当によかった・・・

 

本番当日、本講座のコーディネーターである石川先生に初めましてのご挨拶をしてお話をしていたら、石川先生と私にいろいろな共通項があることが判明しました。母校の大学が同じだったことから始まり、前回の民族音楽講座がフラメンコ回で講師が片桐勝彦さんだったこと(片桐さんは大学時代に大変お世話になったプロのフラメンコギタリスト。この講座事前に知ってたら行きたかった!)、私のティンホイッスルの師匠と石川先生が一緒にアイルランドに行ったりする旧知の間柄だったこと・・・という話がぽんぽんと飛び出して、石川先生の民族音楽ネットワークすごすぎるなって思いました。

 

ふりかえればここ数年、タブラを習い始めた当初からは想像もつかなかったすごい経験をいろいろさせてもらっています。

 

ヨシノさんのバンド「彗星☆」では歌いながらタブラを演奏したり、プラネタリウムでライブをしたり、去年はインド家庭料理店レカの店長さんからのお誘いで、インドから来日した声楽家の方とサロード奏者の方の伴奏を初めて経験したり(本番前、緊張しすぎてハゲる夢を見たのも今となってはいい思い出)。月一で大陸バー彦六のマスターとウクレレ&タブラの編成でボリウッドの曲を演奏したり。

 

まだまだ自分のやりたいことに技術がついていかず毎回わあわあアワアワしながら叩いていますが、自分のできることが毎回ほんっっっの少しだけ、増えていく実感があってとてもうれしいです。

 

石川先生、寺原太郎さん、そして百合子さん、この度はステージで一緒に演奏する機会をくださって本当にありがとうございました。

 

あ。

 

4人での集合写真を撮ってもらいわすれたー!それだけが心残り!!

 

今回の講座のウェブページ

世界の民族音楽を聴く-第2講-「ムガル帝国の皇帝を魅了した北インド古典音楽の世界」